簿記は役に立たない? インターン・就活で本当に使える財務・会計の資格とは|インターンシップJAPAN

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  • 2015-04-26 13:00:00
  • 就活
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簿記は役に立たない? インターン・就活で本当に使える財務・会計の資格とは

資格があると就活に有利か?」というのはいつの時代も議論されています。

特に就活生の中でも取得者や関心のある方が多い、財務会計関連の資格について触れさせていただきます。

※サンプルや取得者が少ないCFA、証券アナリスト等の金融系資格は除きます。

(著者プロフィール)
某国立大学の理系院生。就活では学部時を含め30社以上の短期インターンに参加し多くの業界に触れ、多くの可能性を検討しました。通算で投資銀行(外資・日系)、総合商社、メガバンク(コース別)、外資戦略コンサル、ITベンチャー等に内定。

会計資格と就活の前提


・資格予備校の宣伝文句を真に受けないようにしましょう。
・どんな資格よりも面接でのパフォーマンスが重要です。


「資格そのものではなく勉強過程や動機などが重要」という意見もありその通りですが、本コラムでは触れません。それよりも、資格そのものにインパクトがあるか、他の候補者に対する差別化ができるのかという観点で述べます。
 
また、日系大手企業は総合職で新卒を募集していることが多く、下手に専門的な資格を持っていると敬遠されることが多いため、下記の資格をもっていることが直接有利になることはほとんどないでしょう。(場合によって不利にすらなります)
従って、外資系企業や日系でも職種別採用を行っていてかつファイナンスの重要度が高い場合を想定してください。

【公認会計士短答試験合格、税理士簿財】


投資銀行などでは非常に役立ちます。
投資銀行のIBDには監査法人出身の会計士の先生方も多いため、会計士短答試験のレベル感はよくわかっていらっしゃいます。公認会計士論文試験など、これらよりレベルが上の場合はいわずもがな有用です。

もちろん面接では「なぜ監査法人に行かない?」という質問は当然飛んできます。
「監査は意義の大きい業務ですが、あくまで後追いの仕事にすぎません。それよりも、御社でのお客様が新しいビジネスを創るお手伝いに、この資格を活かしたいです!」という返答で乗り切る内定者が多いと感じます。

【USCPA(米国公認会計士)】


外資では役に立ちます。
たいていの州では受験資格が「四大卒かつ指定単位数履修済」のため新卒学生では非常にサンプルが少ない資格です。海外大生や文系の大学院生の方で、ごくまれにいらっしゃるというイメージでしょうか。

昨今では監査法人などの中途採用においても1科目合格から優遇しているようなので、新卒だとそれ以上に重宝されるでしょう。「日商簿記一級までとったけど日本の会計士はちょっと・・・」という方は、ぜひUSCPAに挑戦してみてください。 

【BATIC(国際会計検定)、IFRS検定など】


基本的に役に立ちませんが、ごくまれに評価してくれる人もいます。
上記の会計系資格と比較すると知名度が低いため、新卒では役に立ちません。中途採用でも、まだまだその価値を分かる人事の方は少ないようです。

個人的には、BATIC880点(Controller-Level)以上の方がTOEIC900点より難しいし、且つ実務に役立つのではないかと思いますが…
 

【中小企業診断士】


ほとんどいらっしゃいませんが、やはり役に立たないでしょう。
そもそも業務独占資格ではない(持っていないとできない仕事はない)ですし、1次試験などは大学の勉強の延長にすぎず、難易度の高くない問題で正答率60%程度しか求められないため科目合格もアピールになりません。

但し2次試験の勉強内容はためになるので、2次試験(事例Ⅰ~Ⅳ)の過去問などをケース面接やグループディスカッションの練習として活用できると思います。言い換えれば、資格そのものに意味はないですが、取得する過程で学ぶ内容は非常に有用です。

【日商簿記3級・2級】


業界を問わず、ほぼ役に立ちません。
なぜ役に立たないのかといえば諸説ありますが、「誰でも100-200時間程度の勉強で取得できてしまう(と、採用に関わる人たちは考えている)」点が、差別化の要素にならない一番の理由でしょう。

昨今では新傾向の問題も多く従来の検定試験より時間がかかるかもしれませんが、残念ながらそんなことまでは配慮してもらえません。もし内定時に持っていたとしても、外資や総合商社、金融コース別など内定者のスペックが高い業界ならば入社までの間に確実に追いつかれます。特に、経済学部や商学部といった専攻の方が持っていても「当たり前でしょ」という顔をされることが多いです。

逆に理工学系院生(経営工学等除く)のようにいかにもビジネスに疎そうな学生が持っていると、「ファイナンスも最低限できるんだね」というイメージを持ってもらうことはできます。(理系だからビジネスに疎いとか、余計なお世話ですけどね笑)

因みに日商以外の簿記(全経・全商など)は後述する全経上級を除いて役に立たないと考えてください。
 

【日商簿記1級・全経簿記上級】


財務に関連する部署(ファイナンス部門、経理、経営企画)では、役立ちます。標準的な勉強時間も日商2級レベル+1000時間程度と負荷のかかる資格ですので、「誰でもとれる」という認識ではないでしょう。

大企業同士のM&Aにおいては日商一級・全経上級レベルの商業簿記が必要となります。強いて言えば知名度の点で日商簿記1級の方が効果が高いでしょう。また、公認会計士合格と異なり「なんで監査法人じゃなくてウチなの?」という面倒な質問も飛んでこないため、迷うことなく積極的にアピールされるとよいでしょう。

但し過去に取得したという事実以上に、そのレベルを維持できているかが重要です。具体的には、某投資銀行の集団面接にてある学生の方が、「君ESに日商一級って書いてあるけど、いくつか質問していい?」と口頭試問をされていました。その方は完璧に回答されていたので、さすがというばかりです。 

最後に


これまでで会計系資格について述べましたが、今まさに就活をしている人は、資格の勉強ではなく就活の対策に時間を割いてください。簿記3・2級のところでも触れたように、短時間や片手間で取得できる資格に意味はありません。

現在大学1年生や2年生で、将来的に圧倒的に差別化する武器を持ちたい方々も、普段の課外活動や学業を大切にしながら希望する職種にフィットした資格を取るようにしてください。


【資格の後は面接対策】

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